慢性萎縮性胃炎の喫煙被害
喫煙によって慢性萎縮性胃炎の進行を促進します。
広島県立広島病院での症例対照調査によると、重症の萎縮性胃炎の発症リスクは喫煙によって9,3倍になり、腸上皮化生出現リスクも4,91倍になります。
慢性萎縮性胃炎とは?
炎症とは、原因のいかんを問わず、局部の発赤やむくみ、熱感、疼痛をともなう病的反応をあらわす言葉です。
胃炎というのは、原因のいかんを問わず胃粘膜に発赤が、むくみ、熱感、疼痛の炎症が生じることを意味します。
したがって、慢性胃炎というのは、胃粘膜の炎症が長期にわたって持続する、あるいは繰り返し生じている状態です。その結果、持続する、あるいは繰り返す胃痛、胃部不快感の症状となってあらわれることになります。
慢性萎縮性胃炎というのは、正常な胃粘膜は、内視鏡では血管像がみえないのですが、炎症が長期に続くと粘膜が薄くなり、厚い粘膜におおわれているはずの血管が表面に出て見えるようになります。
こn状態を胃粘膜の萎縮といい、このような胃炎が長期にわたって持続する、あるいは繰り返し生じている病気をいいます。
タバコと消化器の病気
喫煙は歯周病の代表的な原因となります。
特に若い頃から喫煙をしていることにより、虫歯の数は増加しますし、受動喫煙によっても子供の虫歯が増え、血中コチニン濃度と虫歯の頻度が相関することも分かってきています。
歯肉の着色は受動喫煙児でも認められ、受動喫煙の指標となっています。
慢性咽頭炎や喉頭頭異常感症、大腸ポリープ、鼠径ヘルニア、小腸カルチノイド腫瘍などは、喫煙によって発症リスクが増大するだけではなく、治療までもうまくいかなくなります。
虫垂炎や逆流性食道炎は、喫煙による発症リスクの増加と、受動喫煙によって子供にまで影響を及ぼし発症させてしまいます。