慢性咽頭炎の喫煙被害
過度の喫煙によっておこることが原因とされていますが、受動喫煙によってもおこることが知られています。
受動喫煙を慢性的に受けている人が、「いつものどがいがらっぽい」と感じているのは慢性咽頭炎の可能性があります。
のどの粘膜が炎症によって過敏になっていることが多く、煙を吸えば吸うほど加速度的に症状が悪化していきます。
中国で行った交通警察官135人の横断調査では、デスクワークの警官の中でも、交通整理にて排気ガスに暴露されている警官の中でも、ともに非喫煙者よりも喫煙者のほうに、咽頭炎の有病者が有意的に多かったことが報告されています。
慢性咽頭炎とは?
急性咽頭炎が慢性化したもので、ほこりや刺激性ガスの吸入、重度、長期間の喫煙によっておこることが原因とされています。
慢性扁桃炎や後鼻漏が続く慢性鼻腔炎があると、これが刺激となり慢性炎症が生じやすくなります。
また、虫歯、歯槽膿漏のほか、鼻中隔湾曲症やアレルギー性鼻炎があって鼻閉が強く、口呼吸していると、この病気になりやすいです。
タバコと消化器の病気
喫煙は歯周病の代表的な原因となります。
特に若い頃から喫煙をしていることにより、虫歯の数は増加しますし、受動喫煙によっても子供の虫歯が増え、血中コチニン濃度と虫歯の頻度が相関することも分かってきています。
歯肉の着色は受動喫煙児でも認められ、受動喫煙の指標となっています。
慢性咽頭炎や喉頭頭異常感症、大腸ポリープ、鼠径ヘルニア、小腸カルチノイド腫瘍などは、喫煙によって発症リスクが増大するだけではなく、治療までもうまくいかなくなります。
虫垂炎や逆流性食道炎は、喫煙による発症リスクの増加と、受動喫煙によって子供にまで影響を及ぼし発症させてしまいます。