胆石・胆嚢炎の喫煙被害
喫煙が胆嚢の動きを悪くして胆石をできやすくしてしまう可能性が指摘されています。
アメリカのハーバード公衆衛生大学で475名の女性胆石患者と9万人の対照との症例対照調査では、喫煙による胆石発症リスク増加は1,3倍と算出されました。
喫煙による胆石の増加と免疫の低下は胆嚢炎の原因ともなります。
オーストラリアのアデレード大学の252例の症例対照調査によると、喫煙によって胆嚢病の発症リスクの増加が、男性で1,3倍、女性で1,6倍であったと報告しました。
胆石・胆嚢炎とは?
胆石は健康診断で発見されることが多く、日本人では成人10人中1人の割合で胆石を持っていると推定されます。
男性より女性にやや多くみられ、70歳以上になるとさらに胆石発生率が増加します。
胆石症というのは、胆汁の通り道に石ができる病気です。
石といっても河川ある石のように硬くはなく、鉱山から採れる宝石のようでもありません。指でたやすく押しつぶせ、そのまま放置しておくと、カビが生えて腐ってしまうこともあります。
身体の中で生じた石を結石といいます。結石は、それが出来た部位によって名称が異なります。
最もよくできるところが胆嚢で、胆嚢結石と呼ばれます。その次に多いのが総胆管結石、まれなのは肝内結石となります。
タバコと消化器の病気
喫煙は歯周病の代表的な原因となります。
特に若い頃から喫煙をしていることにより、虫歯の数は増加しますし、受動喫煙によっても子供の虫歯が増え、血中コチニン濃度と虫歯の頻度が相関することも分かってきています。
歯肉の着色は受動喫煙児でも認められ、受動喫煙の指標となっています。
慢性咽頭炎や喉頭頭異常感症、大腸ポリープ、鼠径ヘルニア、小腸カルチノイド腫瘍などは、喫煙によって発症リスクが増大するだけではなく、治療までもうまくいかなくなります。
虫垂炎や逆流性食道炎は、喫煙による発症リスクの増加と、受動喫煙によって子供にまで影響を及ぼし発症させてしまいます。